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Dix-Murrayの短期売買法

第六章:相場の波に乗る

第6章:相場の波に乗る

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相場の本質は「高いところで売り、安いところで買う」にある。
だからこそ、この本質で言えばエントリーはカウンターになるのだが、重要なのは正しいカウンターとはどういったところで行うかを理解しておかなければならない。

 

これはGOLDのM5チャートだ。

 

価格は売りで推移し、安値も切り下げていることからこの一場面では下落のトレンドが見て取れる。この場で私が描くシナリオはカウンターだ。

 

「下髭を大きくつけた足を底にして価格は上昇に転じている。その前に大陰線が形成され、この価格帯を試した痕跡がわかるかい?」

私の問いに、ビルはチャートを見つめながら頷いた。

 

「ここが底になるかどうかは誰にも分からない。だがこのカウンターは大陰線、下髭という一連のプライスアクションだけでなく、他根拠により買うに値する場だといえる。ビル、これをみてくれ。

 

これは先ほどと同じGOLDの日足。
赤いポイントを付けている場所は、M5でみた売りの場面だ。

 

 

日足でみるとここはM5とは違い、買い圧のなかにいる。ポイントがついた場は数日間のレンジの後、下方向ブレイク挑戦。だがここで安値を突破することができず、買い圧の中の調整波となり、絶好の新規買い場をブル派に与えることになった。

 

ここから買いが入るのか、売りが進むのかそれは誰にも定かじゃないし定かにする必要もない。結局は2択なんだ。買われるか、売られるか。もちろんレンジにもなるだろうが、それでもいずれどちらかにレートは走る。

その2択を完璧に見通すことなどできないのだとすれば、我々が行うことは優位性が高いポイントで売買を行うだけだ。間違っていたとすればそれは認めればいいだけのこと。どんな世界王者だって無敗ではいられないんだから。

 

 

話を戻そう。先のGOLDは日足レベルで買い圧ゾーンに入っており、一旦の調整をつけてきた。そこをきっかけにして下落に進む可能性が高いか、もう一度上を試しにいく可能性が高いかで考えれば後者だろう。

 


日足の調整前にはフラッグが確認できる。上限は抑えられ、安値は切りあがっているポイントだ。
そのポイントを一度大陰線がブレイクしてはいるが、トライアングルの起点となっている安値を更新することはできず、ブルの圧の強さをみせている。

その後、セカンドインパクトを起こしたことからも、ここからは買いが入ると考えることが妥当だ。

 

 

シンプルな思考

「私はこれまで君に何度も同じことを伝えてきた」私はいった。

 

「トレンドフォローに対するカウンターだね」

 

「そう。カウンターを狙う場で一般的なのは、レンジ相場だ。だがトレンドフォローも日足や4時間足レベルの調整波を形成する段階では、M15など分足レベルでは大きな下落相場になっていることもある」

 

「その下落相場の転換を時間足レベルに対して逆張りで売買していく」

 

「その通りだ。それこそが利益を生み出す鍵になる」

 

トレードは難しくない。相場から利益を生み出すこともそう難しいことではない。だが多くのトレーダー達が相場に寄付をするように資金を失っていく。

そうしたトレーダー達は相場に対し敵対心丸出しだ。勝つ為に、失った資産を奪い返すために目をぎらつかせ、ロジックだのなんだのと武装を行う。

 

血に飢えたトレーダーは視野が狭く、自分が不利な状態にも関わらず目の前のチャンスを奪いに行く。そしてそこで傷を負うと、更に頭に血が上り引くことも知らずに立ち向かっていくのだ。

 

無謀だ。私たち個人トレーダーはその巨大な敵を倒すことはできない。にもかかわらず多くのトレーダーは立ち向かっていく。
本来の目的である資産運用が資金を奪うゲームと化していることにも気づかずに。それはもうトレードとはいわない。

 

私たちの目的は資産を増やすことだ。運用することなのだ。

巨大な機関投資家たちから資産を勝ち取ることではない。戦うことでもない。だから立ち向かっていく必要などどこにもない。彼らの動きに同調し、彼らの流れに寄り添えばいい。

 

トレードはとても簡単だ。そのトレードを難しくしているのは相場そのものではない。自分自身なのだ。

 

 

 

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